災害史研究の基本文献、復刊
江戸時代、相次いで襲った風水害に幕府の要職はどのような対策を講じたか。
「年貢割付状」や「年貢皆済目録」など多くの史料をもとに、災害の実態を検討し、治水技法、治水職制を捉えるとともに普請組合の成立などの過程と変遷を辿る。
大谷 貞夫(おおたに さだお)
昭和13年(1938) 千葉県に生まれる。
昭和36年(1961) 國學院大學文学部史学科卒業。
昭和46年 (1971) 國學院大學文学部専任講師、同学部助教授を経て、昭和61年(1986)4 月より國學院大學文学部教授。平成7年(1995)博士(歴史学)学位授与。
平成15年(2003)12 月逝去。享年65 歳。
主な著作
『近世日本治水史の研究』(雄山閣)、『利根川治水ものがたり』(河川情報センター)、『江戸幕府の直営牧』(岩田書院)、その他論文多数。
第1章 近世の災害と幕府の対応
第2章 江戸幕府の治水職制
第3章 江戸幕府の治水仕法
第4章 普請組合の成立と展開