日本人による、日本人のためのプリニウス入門書。
プリニウスの生涯やプリニウスが生きた時代のローマ帝国についてだけではなく、プリニウスが後世に与えた様々な影響、そして『プリニウスの博物誌』を通じて、プリニウスの思想に迫る。
中野里美(なかの さとみ)
1930 年新潟県に生まれる。金沢高等師範学校地歴科中退。金沢大学法文学部卒業。東京大学経済学部留学(聴講生)。高等学校・専門学校の教職を歴任。プリニウスの『博物誌』の翻訳や解説などに取り組む。
〈訳書〉「プリニウスの博物誌」(1986年・雄山閣 共訳)「古代へのいざない」(1990年・雄山閣)
〈著書〉「プリニウスのローマ」(2013年・雄山閣)「プリニウスの系譜」(2017年・雄山閣)
1章 人と自然
2章 ローマの平和とナチュラルヒストリー
3章 神々の孤独
4章 人生の栄冠と悲哀
5章 わが友
6章 ポモナと大地の贈りもの
7章 魔術と医術
8章 アルスの森
9章 ローマの不幸
10章 征服されゆく自然
終章 火山に死す