わが国の考古学・鉱物学・化石学の先駆者であり、“石の長者”と呼ばれた木内石亭の代表作『雲根志』「前編」「後編」「三編」のすべてを、はじめて読みやすい口語訳によって紹介した画期的著作が〈普及版〉として復刊。
『雲根志』「前編」全五巻(202話)、「後編」全四巻(229話]、「三編」全七巻(201話)、以上全十六巻(632話)を完全口語化。
本書によって興味深い奇石・珍石を巡る伝説や挿話の数々が現代人にも気軽に親しめるようになった。
■原著者
木内石亭(きのうち せきてい)
本名、木内重暁。享保9年(1724)近江国志賀郡坂本村(現在の滋賀県大津市坂本町)
に生まれる。幼時に母の実家、栗太郡山田村の木内家の養子となる。「石の長者」と呼ばれ、全国を廻り種々の奇石・珍石を収集し、『雲根志』をはじめ多くの書物を刊行した。
文化3年(1808)3月没。(85歳)
■訳者
横江孚彦(よこえ たかひこ)
昭和16年(1941)生、司法書士、立命館大学法学部卒。元「木内石亭を学ぶ会」事務局長
本業とともに石亭翁の研究に邁進している。
雲根志「前編」
「雲根志 自叙」
「雲根志」序文(木村兼葭堂)
前編 巻之一 霊異類(れいいのるい)
前編 巻之二 采用類(さいようのるい)
前編 巻之三 変化類(へんかのるい)
前編 巻之四 奇怪類(きかいのるい)
前編 巻之五 愛玩類(あいがんのるい)
雲根志「後編」
後編 巻之一 光彩類(こうさいのるい)
後編 巻之二 生動類(せいどうのるい)
後編 巻之三 像形類(ぞうぎうのるい)
後編 巻之四 鐫刻類(せんこくのるい)
雲根志「三編」
雲根志三編之序
三編 巻之一 寵愛類(ちうあいのるい)
三編 巻之二 采用類(さいようのるい)
三編 巻之三 奇怪類(きかいのるい)
三編 巻之三 変化類(へんかのるい)
三編 巻之四 光彩類(こうさいのるい)
三編 巻之五 鐫刻類(せんこくのるい)
三編 巻之六 像形類(ぞうぎうのるい)
〈付録〉
主な登場人物紹介
参考文献・史料
訳者あとがき