ヒツギノミコ、大兄、立太子と日本古代史における皇太子制度の実態と変遷を、各時期ごとに検討する。これまでの記紀の事例の類型化をもとにした研究史を批判的に総括し、個々の事例を精査したうえで、古代史における皇太子制度の歴史的意義を考察する。
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日本古代皇太子制度の研究 普及版
序 論
第Ⅰ部 太子(ヒツギノミコ)
第一章 ヒツギノミコ研究序説/第二章 景行記の三太子伝承について―ヤマトタケルの命を中心に―
第Ⅱ部 大兄の制
第三章 大兄の制に関する基礎的考察/ 第四章 大兄の制の一考察―とくに古代皇位継承として―/
第五章 ふたたび大兄の制の一考察
第Ⅲ部 立太子研究
第六章 古代皇太子制度の一研究―厩戸皇子との連関で―/第七章 葛城皇子の皇太子について―皇祖大兄家の成立をめぐって―/ 第八章 大海人皇子の皇太弟について/第九章 草壁皇子の立太子について/ 第十章 軽皇子の立太子について/第十一章 首皇子の元服立太子について
補 論
第十二章 『懐風藻』にみえる皇太子学士について/第十三章 藤原武智麻呂の東宮傳について
結 論