薬師信仰に関するはじめての本格的研究書。
薬師如来に関する美術史的研究論文は多数あるが、その背景となる庶民信仰にふれた研究は全くないといってよい。
本書は、今までかえりみられることのなかった民衆生活の中に生きる薬師信仰の種々相を、仏教民俗学の立場から書き下し、はじめて体系づける。
五来 重(ごらい しげる)
明治42年 茨城県に生れる。
昭和7年 東京大学文学部卒業。
現在、大谷大学名誉教授、日本宗教民俗研究所所長。
主要著書に「山の宗教」(淡交社〉「高野聖」「仏教と民俗」「続仏教と民俗」「宗教歳時記」「日本の庶民仏教」「修験道入門」「絵巻物と民俗」(以上角川書店)ほか。
※データは初版当時のものです。