いくつもの大輪の花のように多彩な仏像彫刻を輩出して消えていった天平時代の脱乾漆造、木心乾漆造、塑造と技法上の流れを整理し、彫刻家の眼による独自の検証と考察によって日本の古代彫刻史に画期的な視角を開示する労作。
※本書籍には新版がございます。
天平彫刻の技法【復刻版】
第1章 乾漆像(脱乾漆像;木心乾漆像)
第2章 塑像(古典塑像;敦煌塑像の技法;ストゥッコから相粉へ―仏教塑像の流れ)
第3章 脱乾漆像制作の実際(香林寺四天王像の制作;最後の苧麻;唐招提寺故森本孝順長老寿像ならびに目黒不動吉田道稔大僧正像制作について;人中夾紵像、肉身像、加漆布像、遺灰像について)