日本における近世酒造業の発展に視点をすえて、その社会経済史的側面と醸造技術史的側面を通して日本の歴史と伝統、日本独特の文化を醸成してきたといって過言でない「日本酒」の推移を追究する。
※本書籍には新版がございます。
酒造りの歴史 普及版
柚木学 [ユノキマナブ] 昭和4年石川県金沢市生まれ。昭和28年関西学院大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程修了。関西学院大学経済学部教授。経済学博士。昭和57年日本学士院賞受賞。平成12年4月21日逝去
近世酒造業発展前史
近世酒造業の技術的基礎
酒造株制度と酒造統制
江戸積酒造業の展開と下り酒銘醸地の形成
灘三郷の台頭と江戸積摂泉十二郷の形成
灘酒造業の発展過程
酒造技術と酒造マニュファクチュア
酒造働人と酒造習俗
酒造経営と経営収支
海上輸送と樽廻船
販売機構と下り酒問屋
幕藩体制の動揺と灘酒造業の停滞
明治前期酒造業の展開と酒屋会議