出土資料からみた日本列島の布文化。
列島各地から出土した縄文時代以降の編布(編物)・織物の実物・圧痕資料を集成し、その製作技法・用具、利用法、地域性の分析と近隣地域出土の資料、伝存資料などとの比較検討から、列島布文化の起源と特質を究明する。
尾関清子 [オゼキキヨコ] 愛知県江南市生まれ。愛知県立尾北高等学校卒業、名古屋工業大学工業化学科内地留学。現在、東海学園女子短期大学名誉教授。第5回相沢忠洋賞受賞(1996年)
序章 縄文の布の研究にあたって
第1章 縄文時代の編布
第2章 編布と紛らわしい編物
第3章 弥生時代以降の編布
第4章 縄文時代の織物
第5章 植物性繊維の採集と精製法
第6章 近隣地域の編布
第7章 越後アンギンと時宗の阿弥衣
第8章 研究の途上で