古くから時の権力者に求められてきた沈香。
現代もなお、類稀なる香として人々を魅了しつづける沈香の歴史を分かりやすく紹介する。
※本書籍には新版がございます。
香の文化史 第二版
松原睦 [マツバラムツミ] 1957年上智大学文学部史学科卒、在学中山田憲太郎先生に師事して香料史を学ぶ。1961年同大学修士課程、西洋文化研究科修了。同年(株)セイカ勤務。1990年同社定年退職後、日本における沈香需要の歴史調査を再開。翠川文子先生より香道書の調査について指導を受ける
第1章 東アジアの沈香木(東アジアにおける初期の沈香;大寺院の香;平安貴族の香;鎌倉時代の香)
第2章 新しい香の世界へ(沈香一木の聞香;中世香木の展開;沈香と伽羅;信長・秀吉・家康と香)
第3章 留め飽きぬ伽羅(香木の輸入;庶民の世界へ広がる香;伽羅の流行;庶民の香)
第4章 香の発展と衰微(香道の発展;香木にあらわれる品位;薄くなる香への関心;江戸後期の諸事情)
第5章 多様な香りの世界と香(文明開化と香;現代に活きる香)