動乱のなか中世墓の伝統が壊れ、江戸時代の安定政権下に、近世大名墓が成立する。中世から近世へと移り変わるなかで展開された、多彩な墓の歴史が見えてきた。
徳川将軍家墓所の形成(坂誥秀一)/中世武士の墓の終焉と高野山大名墓の成立(狭川真一)/織田信長の葬儀と墓(加藤理文)/豊国廟と東照宮の成立(中井 均)考古資料から見た近世大名墓の成立(松原典明)/文献史料から見た大名家菩提所と葬送儀礼の確立(岩淵令治)/第五回大名墓研究会シンポジウムの概要(溝口彰啓)/江戸における近世大名墓の成立(今野春樹)
地域における近世大名墓の成立 九州(美濃口雅朗・野村俊之)/中四国(乗岡 実)/東海(松井一明)/東北(関根達人)