鉄砲隊と騎馬隊の決戦。
そのような長篠・設楽原合戦の通説に対し、諸史料の再検討にとどまらず、古戦場での陣地構築や当時の射撃法の再現なども行い、新たな長篠・設楽原合戦像を提示する。
あまりにも誤り伝えられた、設楽原銃撃戦の歴史定説を、根本から否定し訂正して、甲州武田軍団壊滅の真相を、後世に正しく書きのこし伝えておきたいための一冊である。
――あとがきより――
著者略歴
名和弓雄(なわ・ゆみお)
<著者略歴>
明治45 年(1912)1月、福岡県北九州市に生まれる。
時代考証家・武術家(正木流万力鎖術宗家)
平成18 年(2006)9月逝去
<主な著作>
『十手・捕縄事典』『拷問刑罰史』『日本の拷問と処刑史』『間違いだらけの時代劇』『続間違いだらけの時代劇』『土と炎と城』『絵でみる時代考証百科』など多数
第1章 戦術面からみた虚構
第2章 馬防柵神話の崩壊
第3章 設楽原合戦の現場検証
第4章 武田軍団壊滅の真相
第5章 再現 設楽原の惨劇