日本の食文化である「くじら」。戦後の食糧難を救い、燃料としても使われ、日本人の生活に根付いた文化でもあったくじら。種の保護の観点から、調査研究を目的とした捕鯨へと縮小し、また過激な保護運動についての報道は、記憶に新しい。「日本人とくじら」を改めて検証するため、全国行脚をした著者の記録。
※本書籍には新版がございます。
日本人とくじら 増補版
小松正之(こまつ まさゆき)
1953年生まれ。東北大学卒、エール大学経営学大学院修了(MBA取得)、東京大学農学博士号取得。1977年水産入庁。ワシントン条約締結国会議、ミナミマグロ保存条約などを担当などを歴任。1988~1991年在イタリア日本大使館一等書記官。『クジラは食べていい』『豊かな東京湾』『東京湾再生計画』など著書多数。
序章 くじらを取り巻く国際情勢/日本のくじら文化/欧米のくじら文化など
西日本編 長崎・五島/佐賀/下関/豊後水道/沖縄
食探訪編
コラム 「くじらは長崎の命」「捕鯨とかくれキリシタン」
東日本編 北海道/青森/岩手/宮城/新潟/金沢/石川・富山/茨城/静岡
あとがき