時間や地域を横断して、出土勾玉の全体像と
それをめぐる文化の一端を解き明かす
従来見逃されてきた江戸時代からの膨大な研究史を整理し、2万点を超える出土勾玉を集成した。長期的な視野のもと、勾玉の分布・形態・材質・使用方法・意味の変遷やその背景について考察し、普遍性・独自性の抽出を試みる。
瀧音 大(たきおと はじめ)
早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員、自治医科大学・淑徳大学非常勤講師。
序 論 本書の視角
第1章 出土勾玉からみた時代的・地域的変遷と社会動態
第2章 刻み目を有する勾玉について
第3章 丁字頭勾玉の展開過程と地域性
第4章 使用形態からみた古墳時代の勾玉
第5章 背合わせ勾玉についての一考察
第6章 土製勾玉に関する基礎的研究
結 論 日本列島における勾玉文化