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中近世陶磁器の考古学 第12巻

中近世陶磁器の考古学 第12巻

書名 : 中近世陶磁器の考古学 第12巻
編著者 : 佐々木 達夫
価格 : 7,480 円
初版年月日 : 2020/8/25
ISBNコード : 9784639027201
シリーズ名 : 中近世陶磁器の考古学
在庫状況 : 在庫あり
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体裁

21cm/A5判上製・カバー/332頁

内容紹介

遺跡から出土する陶磁器は、歴史資料「考古学陶磁器」として、遺跡との関係で地域・時代・階層の情報をその身にまとう。
本書はそれら資料に基づいた多様な研究法と新鮮な論点から語られる 生活文化史のシリーズ第12巻である。

著者紹介

佐々木 達夫(ささきたつお)
1945年生まれ。東京大学人文科学研究科修了。博士。現在、金沢大学名誉教授。
『地域社会の文化遺産から探るイスラーム陶器の文化的変遷』(2008,金沢大学)、『タニ窯跡の研究-カンボジアにおける古窯の調査-』(2007,連合出版)、『ペルシア湾と紅海の都市遺跡比較から見る古代海上貿易史研究』(2004,金大)、『陶磁器、海をゆく』(1999,増進会出版社)、『日本史小百科・陶磁』(1994,東京堂出版)、『畑ノ原窯跡』(1988,波佐見町教育委員会)、『元明時代窯業史研究』(1985,吉川弘文館)ほか。

目次

まえがき(佐々木達夫)

明代中国から海外諸国へわたった陶磁器(松浦 章)
はじめに/1.明代中国が朝貢国へ給賜した陶磁器/2.明代海商によって海外に搬出された磁器/おわりに

明代官窯青花磁器の量産方法(陳 殿)
はじめに/1.生産の第一段階:設計/2.図案の引き写し/3.作業分担

天目と覆輪(小林 仁)
はじめに/1.中国の遺跡出土の覆輪天目/2.日本における天目と覆輪/3.日本伝世の天目の覆輪の材質に関する新知見/おわりに

伊万里焼「染付柳鳥文皿」にみる製磁原料と生産技術の問題 (陳 東和・小林 仁 著/翁 婉容 訳)
はじめに/1.「染付柳鳥文皿」の胎土の顕微画像と化学組成/2.製磁原料/3.有田泉山陶石の発見と伊万里焼の創始/4.景徳鎮磁器の二元配合(二成分調合):磁石とカオリン/5.胎土の空洞と製土/おわりに

陶磁貿易と苧麻貿易(関口広次)
はじめに/1.石垣島名蔵シタダル海底遺跡の明代陶磁器/2.苧麻とは/3.明代の苧麻生産状況/4.琉球における苧麻に関する記述/5.元・明と琉球との交流/まとめ

京都北部貿易陶磁器の2つのルート(伊野近富)
はじめに/1.丹後地域/2.丹波地域/おわりに

サハリン出土の越後産焼酎徳利(「松前徳利」)(関根達人・木戸奈央子)
はじめに/1.越後産焼酎徳利とは/2.サハリン出土の越後産焼酎徳利の概要/3.サハリン出土の越後産焼酎徳利の意義/おわりに

ソウル・公平洞遺跡にみる朝鮮時代前期陶瓷消費の様相(朴 正敏著/田代裕一朗訳)
はじめに/1.遺跡と出土瓷器の概要/2.銘文瓷器と輸入瓷器の消費状況/まとめ

安平壺をめぐる謎(坂井 隆)
はじめに/1.台湾安平での発見/2.九州での出土/3.東南アジアの遺跡/4.沈没船積荷と安平壺による貿易/おわりに

唐津焼の起源(研究史編)―考古学以前の研究史を振り返る―(村上伸之)
はじめに/1.江戸時代~大正時代の研究/2.新たな研究のはじまり/3.昭和前期の研究①〔金原京一説〕/4.昭和前期の研究②〔水町和三郎説〕/5.昭和前期の研究③〔佐藤進三説〕/6.昭和後期の研究/7.研究史のまとめと今後の課題/おわりに

残っていた将軍注文石台の取手―酒井田柿右衛門家伝来の石台資料について― (家田淳一)
はじめに/1.酒井田柿右衛門家文書の石台/2.酒井田家に残る石台関連資料と文書記載の石台/おわりに

京焼研究の一視角(続)(角谷江津子)
はじめに/1.京焼研究の方法/2.新たな研究対象/3.年代的考察/4.まとめにかえて/おわりに

暦文碗とは何か―暦注の描かれた京・信楽焼系陶器茶碗について―(村田道博)
はじめに/1.研究史/2.払方町遺跡2 次調査での出土事例/3.出土類例について/4.描かれた暦注等について/5.暦文碗とは何か―製作背景などに関する考察―/おわりに

南海Ⅰ号アラビア文字陶磁器について(石黒ひさ子)
はじめに/1.アラビア文字として解読可能な文字について/2.アラビア文字記載陶磁器の検討/おわりに

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