SDGs14「海洋資源を守り、持続可能な利用を促進する」に向けて――
主要な漁業先進国のうちで漁獲量が80年代半ばから継続して減少している国は日本のみである。
その原因は、「共有地の悲劇」と日本の河川と沿岸の「自然破壊」とである。
競争下の漁船は、稚魚を含めた過大な漁獲をし、「共有地の悲劇」を起こす。
本書は、我が国を除く漁業先進諸国が採用した画期的な「共有地の悲劇」対策を比較して、日本が取るべき対策を提案する。
さらに、温暖化と土木工事へのSDG政策のあり方を論じ、これらの対策が取られてこなかった歴史的背景をも明らかにする。
(公益財団法人アジア成長研究所長 八田達夫)
第Ⅰ部 本書の背景 本書の目的を理解するための「衰退する日本の漁業・養殖業の現状と問題」
第Ⅱ部 共有地悲劇を克服する漁業政策 共有地の悲劇と漁業資源問題/世界の漁業・養殖業と管理
オーストラリアの漁業政策/韓国漁業の歴史、現状と将来/米国のキャッチ・シェア計画/各国のITQ導入と効果の事例
経済的手法を用いた資源管理
第Ⅲ部 水産資源と環境 生態系の劣化と資源減少原因と対処法/SDGs(持続可能な目標)と国際機関
第Ⅳ部 日本の漁業政策 最近の日本漁業の概観 /日本が今後取り組むべき方向