後世に伝える中国陶磁窯址探究の核心。半世紀にわたる考古学調査研究の集大成!
研究初期の本格論考“「天井のない窯」の話”から、最新の“近年の景徳鎮における元青花研究から”まで20編の論考を収載。
考古学による陶磁窯址の研究により中国および日本の「やきものの生産史」を解明。
関口 広次(せきぐち ひろつぐ)
1948 年 東京都荒川区生まれ
1972 年 青山学院大学文学部史学科卒業
1974 年 青山学院大学文学部史学科修士課程修了
1977 年 青山学院大学文学部史学科博士課程単位取得満期退学
2018 年 早稲田大学大学院人間科学研究科博士(人間科学)の学位取得
1993 年~2007 年 青山学院大学文学部史学科非常勤講師
2010 年 立正大学文学部史学科非常勤講師
日本考古学協会会員・東洋陶磁学会会員
序章 「天井のない窯」 の話
第1章 中国新石器時代の窯
第2章 原始青磁と青磁
第3章 龍窯
第4章 米内山庸夫採集南宋郊壇下官窯址の窯道具類の整理報告
第5章 沖縄県名蔵シタダル海底遺跡採集 「顧氏」 銘青磁碗考
第6章 浙江省慶元県竹口後窯窯址及び新窯窯址の明代青磁
第7章 陶俑を焼成した窯
第8章 唐三彩の窯
第9章 カシュガルの土器造り
第10章 白磁の発生をめぐって
第11章 定窯の覆焼技法
第12章 磁州窯の窯
第13章 福建省邵武市四都窯址-割高台白磁小皿の生産窯址-
第14章『天目茶碗』を焼成した窯
第15章 南宋都城址杭州に流通した天目茶碗-米内山庸夫資料を中心に-
第16章 中国陶磁と日本中世陶器-壺・甕類における相違点を中心に-
第17章 景徳鎮の青花窯
第18章 近年の景徳鎮における元青花研究から
第19章 明・清時代の上絵窯
終章 結語