インダス文明はどのように栄え、なぜ滅びたのか。
インダス文明の成立以前から、インダス文明期、そして衰退のその後まで、発掘調査の成果と最新の考古学的研究をもとに、新たにインダス文明の興亡の実態を描く。
上杉 彰紀 UESUGI Akinori
金沢大学古代文明・文化資源学研究センター 特任准教授
1971 年金沢生まれ。博士(文学)。関西大学で考古学を学ぶ。関西大学非常勤講師、総合地球環境学研究所プロジェクト研究員、ウィスコンシン大学マディソン校人類学科客員研究員を経て現職。インダス文明を含む南アジア考古学を専門とする。インド、パキスタン、バハレーン、トルコ、サウジアラビアなどで考古学調査に従事し、考古学の視点から都市社会について多角的な研究を進めている。
【主な著書】
2017『カトーレック所蔵バローチスターンの彩文土器と土偶』カトーレック
2010『インダス考古学の展望 インダス文明関連発掘遺跡集成』総合地球環境学研究所/ インダス・プロジェクト
(ed.) 2018. Iron Age in South Asia. Research Group for South Asian Archaeology, Archaeological Research Institute, Kansai University, Osaka
(ed.) 2018. Current Research on Indus Archaeology. Research Group for South Asian Archaeology,Archaeological Research Institute, Kansai University, Osaka.
第1章 インダス文明の発見と研究の現状
第2章 インダス文明の成立過程
第3章 インダス文明社会の発達と展開
第4章 インダス文明社会の衰退とその後
第5章 インダス文明の歴史的意義