日本文化史・化粧史研究の泰斗による回想録。様々な人たちとの出会いがもたらした豊かな学究人生を回顧している。
さらに単行本未収載の論考集「日本化粧風俗小史」も収録。
風俗文化史研究の発展に尽力した先駆者の貴重な記録である。
髙橋雅夫(たかはし まさお)
1929年 東京下谷生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒。1952年㈱パピリオ研究所入社。
1960年 日本風俗史学会設立に参加、事務委員会常任委員や常務理事等を務める。戸板女子大学非常勤講師等を歴任。また日本化粧科学会、化粧文化史学会、香道文化研究会、近世文化研究会、守貞謾稿研究会、ビューティサイエンス学会を設立し代表や理事長等を務める。
【主な編著書・論文】
『都風俗化粧伝・校注』(東洋文庫)、『図解 香道の作法と組香』(共編)、『香と香道』(編)、
『守貞謾稿図版集成』(編著)、『錦嚢智術全書』(編著)、『浮世絵にみる江戸の暮らし』、『化粧ものがたり―赤・白・黒の世界』。「江戸時代の化粧書」(『江戸の芸能と文化』・西山松之助先生古稀記念会編)、「江戸の流行と芸能」(『日本の近世⑪伝統芸能の展開』・熊倉功夫編)、「世界の化粧品事情」(『世界の化粧品』・朝日新聞社編)ほか多数。
【第一部】髙橋雅夫「僕の履歴書」(子供の頃の思い出・東京府立第二化学工業学校在学の時代・日本経済新聞社でのアルバイト、そしてパピリオへ・日経の頃・パピリオの思い出・日本風俗史学会の設立について・懐かしい人たち・伊東玄朴について)
【第二部】髙橋雅夫論考集「日本化粧風俗小史」(おはぐろと日本人・化粧品小史―おはぐろ・おしろい・べに―)