なぜ身体を永久的に変形させるのか?
入墨・割礼・去勢・頭蓋穿孔・抜歯・纏足などの身体変工や食人習俗(カニバリズム)について、文化人類学と医学の両面から個別的に初めて解説した画期的名著が、初版以来30年を経て復刊。
本「新装版」は、1989年刊行の初版を底本とし、判型を一回り大きく(四六判→A5判)改め復刻したものです。
内容については初版と同一のものとなりますので、予めご了承ください。
吉岡 郁夫(よしおか いくお)
1932 年名古屋市に生まれる。医学博士。
1958 年広島大学医学部卒、名古屋大学医学部解剖学研究室大学院修了。愛知医科大学教授、愛知学院大学教養部教授などを歴任。日本民俗学会会員、日本民族学学会会員、名古屋民俗研究会会員。
主な著書『人体の不思議』(1986 年、講談社現代新書)『日本人種論争の幕あけ―モースと大森貝塚』(1987 年、共立出版)『身体の文化人類学―身体変工と食人』(1989 年、雄山閣)『人魚の動物民俗誌』(1998 年、新書館)ほか多数。
第1部 身体変工(身体変工とは;体幹の変形;乳房の人工的変形;入墨;男の割礼;女性の割礼;ホッテントットのエプロン(前垂れ);去勢;人工頭蓋変形;頭蓋穿孔;抜歯;纏足)
第2部 食人(食人〈カニバリズム〉;大後頭孔損傷)