火縄銃を知るための基本図書
火縄銃の起源・伝来から射法・製作技術までを体系的に詳述。
貴重な写真を多数掲載した、よくわかる日本古銃の歴史!
種子島伝来銃からはじまり、幕末まで海外から伝来したさまざまな銃砲と、その影響下で生まれた日本の火縄銃などを的確に解説した歴史的名著が読みやすい普及版となって復刊。
所 荘吉(ところ そうきち)
1929(昭和4)年、東京に生まれる。岐阜大学卒。銃砲史研究家。
1963年、日本銃砲史学会設立に参加、1973 年からは長く理事長を務めた。
2000(平成12)年8月、逝去(享年71)。
なお没後、所蔵研究資料の内、和流砲術書と銃砲類は国立歴史民俗博物館に、西洋流砲術及び兵学書は板橋区立郷土資料館にそれぞれ収蔵された。
主な編著書
『図解 古銃事典』(雄山閣・1971〔普及第二版・2024〕)、『古式銃砲について』(文化財保護委員会・1966)、『高野長英全集』(共編・第一書房・1980)、『日本武道大系』(共著・同朋舎・1982)、『江戸科学古典叢書』(共編・恒和出版・1982)、その他編著書・論文多数。
第1章 火砲の起源
火薬の発明/火砲の発明/火砲/激発装置の発明
第2章 銃砲の伝来
伝来前の火器/鉄炮記/長篠戦の鉄砲
第3章 火縄銃
火縄銃の性能/名所(各部分の名称)/砲術諸流/砲術秘伝書/射法/森重流砲術頬附の射法/大筒抱打ちの事/棒火矢/単筒/附属品/火縄銃の改良/連発銃/鉄砲製作法/鉄砲制度
第4章 激発機構の進歩
燧石銃/雷管銃/気砲/幕末の輸入銃
第5章 砲熕
石火矢/鉄熕鋳造/火矢筒/木砲/大砲発射術の伝来(臼砲の伝来)
補論〈1〉種子島伝来銃についての考察
補論〈2〉戦国時代の火縄銃の遺品について
あとがき