420点を超える薩摩武具の数々は何を語るのか?
薩摩刀(波平刀)、薩摩拵、薩摩鐔、薩摩筒(火縄銃)、薩摩甲冑―「武の国」薩摩武士の所持品として注目されながら市場に出ることの少ない薩摩武具を掲載し、その実用的・美術的価値を検証しながら、戦いをめぐる薩摩の歴史と風土を浮き彫りにする。
古川 自剣隆 (ふるかわ じげんりゅう)
昭和35年(1960年)、鹿児島に生まれる。
鹿児島県立鶴丸高等学校、東京大学法学部卒業。
大手情報通信会社に入社、取締役常務執行役員、関連会社代表取締役を経て現在に至る。
中学時代から鹿児島の郷土史に深い関心を持ち、歴史遺産や歴史資料館を精力的に見学、就職後は薩摩の武具や薩摩焼、郷土書籍を中心に多数収集するなど、仕事のかたわら、趣味として南九州郷土史研究に取り組む。
第1編 薩摩の歴史・風土背景と武具の特徴
Ⅰ 戦う薩摩の歴史(~西南戦争)
Ⅱ 薩摩のいくさと軍法・戦法
Ⅲ 薩摩士風
Ⅳ 薩摩武具とは
Ⅴ 薩摩武具の用と美、行方、並びに向き合い方
Ⅵ 薩摩武具の特徴
第2編 薩摩武具(所蔵品)の紹介
Ⅰ 薩摩刀(戦国期波平刀を中心として)
Ⅱ 薩摩拵
Ⅲ 薩摩刀装具
Ⅲ-1 薩摩鐔/Ⅲ-2 薩摩縁頭/Ⅲ-3 薩摩柄前/Ⅲ-4 その他の薩摩刀装具等/Ⅲ-5 薩摩刀装具一作組
Ⅳ 薩摩筒(火縄銃)
Ⅴ 薩摩甲冑
Ⅵ 戦いの痕跡
Ⅶ 島津家一門所縁のもの