クリックして画像を拡大
【8/9発売】歌舞伎で日本文化論 伝統的思考法「見立て」「やつし」「もどき」

【8/9発売】歌舞伎で日本文化論 伝統的思考法「見立て」「やつし」「もどき」

書名 : 【8/9発売】歌舞伎で日本文化論 伝統的思考法「見立て」「やつし」「もどき」
編著者 : 田口 章子
価格 : 2,640 円
初版年月日 : 2024/8/10
ISBNコード : 9784639029922
在庫状況 : 在庫あり
  • 数量:

この商品に関するお問い合わせ

体裁

19cm/四六判並製・カバー/200頁

内容紹介

型から創造する日本文化
江戸時代初期に誕生した歌舞伎が庶民の娯楽として大衆文化の中心を担ったのは、歌舞伎の表現が常に最先端であったためであり、その創作の発想法「見立て」「やつし」「もどき」にこそ日本文化に伝わる秘密があった。

本当の日本が世界に伝わっていない。
日本文化の本質を積極的に海外に発信していかないと、いつまでたっても日本は理解されないままである。 (「あとがき」より)

著者紹介

田口 章子(たぐち あきこ)
京都芸術大学教授。博士(日本語日本文学)。

〈主な著書〉
『ミーハー歌舞伎』、『江戸時代の歌舞伎役者』(芸術選奨文部大臣賞新人賞受賞)、『おんな忠臣蔵』、『21 世紀に読む日本の古典 東海道四谷怪談』、『歌舞伎と人形浄瑠璃』、『二代目市川團十郎 役者の氏神』、『歌舞伎ギャラリー50』(編著)、『元禄上方歌舞伎復元』(編著)、『歌舞伎から江戸を読み直す―恥と情―』、『京都のくるわ―生命を更新する祭りの場―』(編著)、『八代目坂東三津五郎 空前絶後の人』、『日本を知る〈芸能史〉(上巻・下巻)』(編著)、『歌舞伎を知れば日本がわかる』、『アニメと日本文化』(編著)など。

目次

第1章 転換して現実化
1 「見立て」
 ⑴女形の身体/⑵女形の役柄
2 「やつし」
 ⑴助六/⑵平維盛/⑶狐忠信
3 「もどき」―作者の方法
 ⑴『仮名手本忠臣蔵』~「太平記の世界」/⑵『一谷嫩軍記』~「平家物語の世界」/⑶『妹背山婦女庭訓』~「大職冠の世界」
4 「もどき」―役者の方法
 ⑴『仮名手本忠臣蔵』「五段目」/⑵『夏祭浪花鑑』「長町裏」⑶『菅原伝授手習鑑』「車引」

第2章 二重の構造を読み解く 1 「見立て」~降臨した神の本質を人間界で表現する
 ⑴女神の身体化/⑵舞台上に出現した女神の本性
2 「やつし」~人間界において神の本質を身分差として表現する
 ⑴神が人間にやつしたという記憶/⑵意外性の落差がねらい
3 「もどき」~人間界において神の本質を滑稽化、平易化する
 ⑴脚本の原型は神祭りの進行予定表/⑵世界をおもしろく俗化する⑶役者がもどく似て非なる世界/⑷似て非なる義太夫狂言
4 「型」は神

第3章 型と創造の日本文化
1 現代にもみられる伝統的思考法
 ⑴スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』/⑵野田版歌舞伎『野田版 研辰の討たれ』/⑶三谷文楽『其礼成心中』
2 伝統は創造の源
 ⑴映画・黒澤明/⑵絵画・上村松園/⑶小説・森鷗外

購入者レビュー

この商品に対するご感想をぜひお寄せください。

ページトップへ戻る