法隆寺はなぜ1400年も続いたのか―
世界最古の木造建築・法隆寺の現在までの歩みは決して平坦なものではなかった。
各時代で息を吹き返す太子信仰と、それを守るために奔走し続けた僧侶や人々の姿を追う。
髙田 良信(たかだ りょうしん)
1941 年2 月22 日奈良県に生まれる。
1953 年法隆寺に入寺して、法隆寺管主佐伯良謙の従弟となり、翌年得度する。龍谷大学大学院修了後、法隆寺文化財保存事務所所長・法隆寺執事長・法隆寺昭和資財帳編纂所所長・法起寺住職などを歴任。平成4 年から法隆寺の寺務一切を総括。法隆寺住職代行・法隆寺管主などを経て聖徳宗第5 代管長・法隆寺第128 世住職に就任。
法隆寺伝統行事の再興と法隆寺昭和資財帳や法隆寺寺史の編纂などを提唱する。法隆寺昭和資財帳編纂の完成と百済観音堂の落慶を契機に法隆寺長老に就任。法隆寺昭和資財帳編纂の成果を踏まえ、ライフワークである「法隆寺学」の確立をめざし現在に至る。
法隆寺長老(法隆寺128 世管主)・日本ペンクラブ会員など。
〈主要著書〉
『法隆寺』共著(学生社・1973)
『法隆寺のなぞ』(主婦の友社・1977)
『法隆寺子院の研究』(同朋社・1981)
『法隆寺の秘話』(小学館・1985)
『四季法隆寺』共著(新潮社・1986)
『法隆寺日記をひらく』(日本放送出版協会・1986)
『法隆寺』(保育社・1987)
『追跡 法隆寺の秘宝』共著(徳間書店・1989)
『法隆寺の謎を解く』(小学館・1990)
『私の法隆寺案内』(日本放送出版協会・1990)
『法隆寺国宝散歩』共著(講談社・1991)
『再現法隆寺金堂壁画』共著(日本放送出版協会・1992)
『法隆寺の謎と秘話』(小学館・1993)
『法隆寺建立の謎』(春秋社・1993)
『法隆寺1400 年』(新潮社・1994)
『法隆寺の四季と行事』(小学館・1995)
『世界文化遺産・法隆寺』(吉川弘文館・1996)
『法隆寺の謎』(小学館・1998)
『法隆寺教学の研究』(法隆寺・1998)
『日本人のこころの言葉・聖徳太子』(創元社・2012)
ほか多数。
第一章 斑鳩の光と影
第二章 法隆寺再生へ
第三章 時代に息づく太子信仰
第四章 法隆寺秘録
第五章
読売新聞奈良県版/YOMIURI ONLINE
2015/9/29
法隆寺学 入門のススメ ◇高田長老 歴史や僧侶の姿つづる