日本における金・銀・銅の採掘と製練および鋳造の歴史を考古学から読む。
佐渡金山遺跡、石見銀山遺跡、長登銅山遺跡、石垣山遺跡、堅田遺跡、飛鳥池遺跡など、古代から近世に至る金属生産とその遺跡の変遷を概説。
神崎勝 [カンザキマサル] 1942年張家口市生まれ。1971年立命館大学文学部史学科日本史学専攻卒業。奈良市史編纂室、東大阪市縄手遺跡調査会、多可郡教育委員会、妙見山麓遺跡調査会を経て、2005年よりNPO法人妙見山麓遺跡調査会監事。現在、日本鉱業史研究会理事、鋳造遺跡研究会世話人
金属および金属器の生産(冶金考古学の課題;金属の生産技術;日本の金属器文化)
第1部 金属生産とその技術(古代の生産遺跡;中世・近世の生産遺跡)
第2部 鋳造とその技術(弥生時代の青銅器生産;飛鳥池遺跡の発見;歴史時代の鋳造遺跡)
第3部 鋳造遺跡とその変遷(飛鳥・白鳳時代;奈良時代;平安時代(前・中期)
平安時代(後期)
鎌倉・南北朝時代
室町・戦国時代
近世
第4部 冶金関係の考古資料と科学的分析(科学的分析と考古学的観察;製錬関係資料の分析;鋳造関係資料の分布)