歌舞伎の舞台を支える〈黒御簾音楽〉を記録した「囃子付帳」。現存する膨大な「付帳」を丹念に読み解くことで、様々な可能性を有していた明治以降の〈近代歌舞伎〉が、何故「古典芸能」化していったのかを検証した画期的論考。
歌舞伎の舞台を支える〈黒御簾音楽〉を記録した「囃子付帳」。現存する膨大な「付帳」を丹念に読み解くことで、様々な可能性を有していた明治以降の〈近代歌舞伎〉が、何故「古典芸能」化していったのかを検証した画期的論考。
第一部 黒御簾音楽と付帳をめぐって
第一章 黒御簾音楽
第二章 音楽演出を記すということ―付帳を中心に―
第二部 近代の歌舞伎における黒御簾音楽の分析
第三章 活歴とは何だったか
第四章 散切物に魅せられた時代
第五章 義太夫狂言における「型」の形成
第六章 黙阿弥の世話物における「江戸」