神から凶獣へ―
オオカミ観の二重構造はいかにして生まれたか。
伝承・文献のなかにオオカミのすがたを追い、日本人の生活のなかに息づいてきたニホンオオカミへの思いを浮彫りにする。
※本書籍には新版がございます。
日本人とオオカミ【第2版】
栗栖 健(くりす たけし)
1947年生まれ。広島県出身。早稲田大学法学部卒業。毎日新聞記者として滋賀県北部、丹後、山陰、奈良県吉野地方などで勤務。戦後の食糧難の記憶から農業に関心を持ち、自然条件の克服と協調の関係に目を向ける。30歳を過ぎた頃から野山の草木を見て歩き、植物相の遷移が動物の種類の変化、人間の営みとの関わりの変化を伴うことを知る。現在、毎日新聞社奈良支局五條通信部長。
<主要著書>
『アユと日本の川』(築地書館、2008 年)など。
序 環境省自然環境局長 小野寺 浩/はじめに
第Ⅰ部 篠 原 踊
口上に込めた祈り/シカ・イノシシ
第Ⅱ部 神から凶獣へ
原始時代/古 代/秦氏と稲荷/万葉の野/六国史/平安時代/中 世/仏 教/近世 ― 人襲撃/半上村/狂犬病/「鬼」/
大開発/「一村空と作す」/「豺狼」/ヨーロッパ/都市住民/狼信仰/国 学/オオカメ宮/早太郎/
化ける/近世文芸/無 害
第Ⅲ部 オオカミがいたころ
山の生活/見た人/根付け/声/送りオオカミ/大台通い/出合い/昭和の出合い/絶滅の謎/形 態/犬とオオカミ/
生活様式/オオカミ封じ/記 録/『日本狼物語』
2015/6/17 毎日新聞奈良支局発行版
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日本人とオオカミ 毎日新聞書評