人に化け、人に交わり、人に憑き、ときに人を悪辣に騙す。その怪しい怪異譚の数々を紹介。
物の怪として恐れられたり、稲荷神として神格化されたり、謎多い日本人の「きつね観」を探究した名著が復刊。
笹間良彦(ささま・よしひこ)
大正5年(1916)東京に生まれる。文学博士。
日本甲冑武具歴史研究会会長を務め、『図解日本甲冑事典』『甲冑鑑定必携』『江戸幕府役職集成』『下級武士 足軽の生活』『歓喜天(聖天)信仰と俗信』『弁才天信仰と俗信』『好色艶語辞典』『鎌倉合戦物語』『日本軍装図鑑(上下)』(以上、雄山閣刊)など数多くの編著書がある。
2005年11月逝去、享年89歳。
第1章 化ける狐/第2章 日本での狐の名/第3章 狐、人と交わる/第4章 化け狐/第5章 狐は仇をする/第6章 狐の報恩と贖罪/第7章 狐の玉・狐火・狐の嫁入り/第8章 狐憑き/第9章 狐と稲荷/第10章 荼枳尼天