野外博物館の可能性を探る――
黒板勝美、棚橋源太郎、澁澤敬三、新井重三らの研究史をふまえ、移設収集型の野外博物館だけを対象とするのではなく、遺跡はもとより、社叢、植物群落、重要伝統的建造物群、景観地、世界遺産、近代遺産等を含めて野外博物館と捉え、それらの分類と大系を企てる。
2014年刊行の「改訂増補」版を底本とした普及版。
落合 知子(おちあい ともこ)
國學院大學文学部史学科卒業
國學院大學大学院文学研究科史学専攻考古学コース博士課程前期卒業
博士(学術)お茶の水女子大学
現在 長崎国際大学人間社会学部 教授・上海大学 兼職教授
著書 『野外博物館の研究』(雄山閣)、『博物館実習教本』(長崎国際大学)
論文多数
共編著 『博物館と観光―社会資源としての博物館論―』(雄山閣)、『博物館実習教本 増補版』(長崎国際大学)
共著 『人文系博物館展示論』『人文系博物館資料保存論』『人文系博物館教育論』『博物館学人物史上・下』『史跡整備と博物館』『神社博物館事典』『博物館学史研究事典』(雄山閣)、『観光考古学』(ニューサイエンス社)、『考古学入門下』(日本放送協会学園)、『人間の発達と博物館学の課題』『地域を活かす遺跡と博物館』(同成社)、『観光資源としての博物館』『考古学・博物
館学の風景』『京都学研究と文化史の視座』(芙蓉書房出版)
受賞歴 加藤有次博士記念賞受賞
ICOM UMAC AWARD2019 受賞
序章 博物館学意識の黎明
第1章 野外博物館研究史
第2章 野外博物館の歴史
第3章 野外博物館の概念と分類
第4章 道の駅野外博物館・エコミュージアム・重要伝統的建造物群
第5章 完成された韓国の野外博物館と日本の重要伝統的建造物群
第6章 野外博物館の必要条件