人・モノ・情報が集中し、拡散する場としての「拠点」。
それを代表する鎌倉・小田原・横浜を舞台に、拠点の形成過程、役割・機能、交流等を多面的に考察する。時代ごとの拠点の歴史的展開を明らかにし、相武の地域性に迫る。
序文(廣瀬良弘)
公開講演
中世後期の丹沢山域と相模川(久保田昌希)
近世神奈川県域の地域文化とその展開(五味文彦)
Ⅰ 古代・中世の拠点「鎌倉」
六・七世紀の南武蔵におけるミヤケとその周辺(堀川 徹)
中世都市鎌倉の宿所について(松吉大樹)
武蔵国鶴見寺尾郷絵図と拠点(武田周一郎)
Ⅱ 中世・近世の拠点「小田原」
戦国都市小田原の個性(佐々木健策)
近世後期小田原藩領における炭の生産と流通―足柄上郡谷ケ村を事例に―(桐生海正)
Ⅲ 近代・現代の拠点「横浜」
幕末期三浦半島における軍事拠点の形成 ―浦賀・大津を中心に―(神谷大介)
築港計画にみる港都横浜の拠点形成(青木祐介)
「挙市一致」市政の底流―日露戦前の横浜政界における「地商提携」論―(伊藤陽平)
横浜市鶴見区における沖縄出身者集住の歴史と展開(山口 拡)
大会の記録 大会成果論集刊行特別委員会