総論:墓石研究の視点と展望(関根達人)
墓石から読み解く社会
墓標・埋葬施設・副葬品(谷川章雄 )
墓標から見た〈家族〉(関口慶久)
近世大名の墓碑と思惟(松原典明)
近世大名家における墓標の秩序について―小浜藩酒井家を事例に―(岩淵令治)
墓石研究の最前線
近世墓石型式の伝播と拡散(池上 悟)
墓石の変遷― 墓塔から墓碑へ―(狭川真一)
石塔・墓石の型式学―南関東の宝篋印塔を中心に―(本間岳人)
高野山における石塔造立の変遷―中世から近世初頭を中心として―(木下浩良)
和泉砂岩製石造物の諸相―近世墓地の地域性を中心に―(海邉博史)
墓石解読と文字認識(朽木 量)
墓石の普及と地域性
北海道・東北地方(澁谷悠子)
関東地方(池尻 篤)
江戸(御府内)(関口慶久)
東海地方(松井一明・溝口彰啓)
北陸地方(関根達人)
近畿地方(三好義三)
中国・四国地方(乗岡 実)
九州地方(野村俊之・美濃口雅朗)
琉球列島(沖縄・奄美)(宮城弘樹)
最近の発掘から
鶴見川河口に立地する縄文・弥生集落―神奈川県横浜市生麦八幡前遺跡―(飯塚美保)
リレー連載・考古学の旬 第7 回
ゴホウラ腕輪から鍬形石へ―装身具から威信財・葬具への変遷―(木下尚子)
特別レポート!
一般社団法人日本考古学協会 総会 2019 年 高校生ポスターセッション
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関根達人(弘前大学教授)
1965 年埼玉県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程中
退。博士(文学)。編著書に『墓石が語る江戸時代』『松前の墓石か
ら見た近世日本』『中近世の蝦夷地と北方交易』『モノから見たアイ
ヌ文化史』などがある。