敦賀地域の古墳と神社の考古学的検討、剣神社の律令国家による厚遇理由の分析、
神宮寺の創建と神仏習合の成立過程から越前国敦賀の歴史的特異性の淵源を探る
1973年福井県鯖江市生まれ。同志社大学大学院を経て、現在越前町教育委員会越前町織田文化歴史館学芸員。博士(同志社大学 文化史学)。主な論著に『朝日山古墳群・佐々生窯跡・大谷寺遺跡』(越前町教育委員会)、『王権と武器と信仰』(共著 同成社)、『地域政権の考古学的研究』(雄山閣)、『泰澄和尚と古代越知山・白山信仰』(雄山閣)ほかがある。
第一編 古代敦賀の諸相とヤマト王権
第一章 敦賀における古墳の成立と展開
第二章 気比神の諸性格にみる古代敦賀の様相
附論一 海神投供再考
第二編 越前国剣神登場の歴史的意義
第三章 越前国剣神考―『続日本紀』宝亀二年十月戊辰条の検討―
第四章 剣神社祭神考―『剣大明神略縁起并来由之事』を足がかりとして―
附論二 なぜ劔神社の梵鐘は鋳造されたのか
第三編 北陸南西部における神仏習合の成立
第五章 越前・剣御子神宮寺の検討
第六章 北陸道における初期神宮寺の成立
附論三 古代山林寺院における神祀りの可能性―大谷寺遺跡・明寺山廃寺の事例をもとに―
終 編 なぜ初期神宮寺は創建されたのか
第七章 神身離脱言説の検討―初期神宮寺の成立を考えるために―