古今東西の〈性〉に関する用語の一大集成
「艶語」を通して性の在り方を探究―
本書は江戸期の文献を中心に、古記録や伝承、あるいは隠語などから性に関する艶語・粋語1530を集録し解説。著者による挿図とともに、人生と性の関係、男女の営みの歴史像を再認識させる幻の名著が、読みやすい拡大版として復刊。
古今東西の膨大な文献資料を整理統合し、江戸期の艶語・粋語を中心に編集。上代からの日本の古典籍だけでなく、ヒンズー教、仏教、密教関連史料や中国三大奇書のひとつ「金瓶梅」、江戸の好色文学から、明治・大正・昭和の稗史、稀少本に至るまで、埋もれてきた史資料より精選し、さらに遊里の約束事、手練手管、遊女の心得に関する用語までも集録している。
本「拡大版」は、1989年刊行の初版を底本とし、判型を一回り大きく(四六判→A5判)改め復刻したものです。
また今回の復刻にあたっては、初版に掲載されておりました「外来語・現代語に現れた艶語類」を割愛させていただいております。予めご了承ください。
笹間 良彦(ささま よしひこ)
大正5 年(1916)東京に生まれる。文学博士。
日本甲冑武具歴史研究会会長を務め、『図解日本甲冑事典』『甲冑鑑定必携』『江戸幕府役職集成』『足軽の生活』『歓喜天(聖天)信仰と俗信』『弁才天信仰と俗信』『図録 性の日本史』『日本軍装図鑑』(以上、雄山閣刊)など数多くの編著書がある。
2005 年11 月逝去、享年89。