仏教文化が生み出した華やかな壁画を読み解き、ミャンマー・バガン遺跡の知られざる歴史を探る。
時空を超えて寺院壁画を訪ねる旅へ
前川佳文(まえかわよしふみ)
1974年生まれ。
国立フィレンツェ修復研究所特別研究員などを経て、2016年より東京文化財研究所研究員。
ミャンマーをはじめ、イタリアやエジプトなど様々な地域において壁画の保存修復および関連研究に携わる。
鴫原由美(しぎはらゆみ)
パラッツォ・スピネッリ芸術修復学院にて絵画修復科を修了。2014年に東京文化財研究所入所後は、研究補佐員として文化財の保存修復事業に従事。2016~2019年の3年間、同研究所アソシエイトフェローとしてミャンマー仏教壁画調査を担当した。
1 壁画とは何か。
世界の壁画/壁画の技法
2 バガン遺跡 寺院壁画の歴史的背景
ミャンマーへの仏教伝来/ミャンマー仏教美術と歴史的背景/各時代の壁画/コラム
3 壁画調査の記録
バガン考古遺跡群 01~35/ミャンマー各地の寺院 36~58/ミャンマー史比較年表/コラム
4 壁画の保存と修復
壁画の保存修復における理念/バガン遺跡における文化財保存活動/ロカティーパン寺院祠堂南面壁画の保存修復
用語解説/参考文献