独特の反りを持つ日本刀は何を語るか―
平安中期から江戸時代まで、変化する戦闘様式や刀法、美意識を通して各時代の日本刀に纏わる社会・文化・風俗を描き出す。
「刀剣銘」の来歴、種類、意味の変遷を述べた論考を増補。
宮﨑 政久(みやざき まさひさ)
1950年大阪生まれ。1974年大阪市立大学卒業。
刀剣の歴史・文化に関する論考を永年にわたり刀剣愛好家団体機関誌に掲載。
古武術柳生月神流三段(2002年まで師範代理を務める)
序章
第1章 日本刀の源流―その遺伝子―
第2章 日本刀の「反り」が意味するもの
第3章 騎兵の弯刀・太刀の時代
第4章 元寇の影響
第5章 元寇と刀剣
第6章 南北朝期の大太刀
第7章 室町期の刀剣と戦い
第8章 江戸期の刀剣文化
第9章 江戸殿中刃傷
第10章 市人・農民・無頼と刀剣
〈増補〉
第11章 「刀剣 銘」考