東南アジアの古代美術の中でも特に魅力あふれる石彫を残したカンボジアのクメール族。
かつて彼の地で信仰されていたヒンドゥー教の神像や天女像、今も信仰されている仏教の仏像や観音像。破壊され現在では見ることのできないものも多いが、それらが健在だった頃の貴重な写真を含む豊富な図版資料と、著者の長年の研究成果に基づくクメール美術の解説書、ついに完成!
伊東照司(いとうしょうじ)
仏教美術史家。1944年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科、博士課程修了。
著書に『東南アジア美術史』、『夜明けのスコータイ遺跡』、『アンコールワットの彫刻』、『バンコク古寺巡礼』(いずれも雄山閣)などがある。
序
総論
第1章 女神像崇拝の美術
第2章 アンコールの踊り子たち
第3章 プノンペン博物館の名品
第4章 仰望 プレア・ヴィヘア
第5章 バイヨンの尊顔
第6章 七世大王の観音
第7章 クメール美術の衰退
結論
参考文献
尊王系譜
跋