インドの河神サラスヴァーティーは日本的「弁才天」として様々な神仏と習合し、庶民の願いを叶える艶麗なる女性神として絶大な信仰を受けてきた。
各地の弁才天を紹介し、その来歴や諸相、稲荷神・吉祥天・宇賀神・荼吉尼天・七福神などとの関係をわかりやすく解説した名著が復刊。
※本書は、弊社より1991年6月に〈初版〉を刊行し、2017年8月には〈新装版〉を出版いたしました。今回の〈第三版〉では、原文を尊重しつつ明らかな誤字・誤植を修正し、さらに〈初版〉収載の図版をすべて再掲載、地名や住所表示等も現行のものに改めました。
笹間良彦(ささま・よしひこ)
大正5年(1916)東京に生まれる。文学博士。
日本甲冑武具歴史研究会会長を務め、『図解日本甲冑事典』『甲冑鑑定必携』『江戸幕府役職集成』『下級武士 足軽の生活』『歓喜天(聖天)信仰と俗信』『弁才天信仰と俗信』『好色艶語辞典』『鎌倉合戦物語』『日本軍装図鑑(上下)』(以上、雄山閣刊)など数多くの編著書がある。
2005年11月逝去、享年89歳。
第1章 弁才天の様相
第2章 日本三弁天・五弁天・六弁天
第3章 各地に祀られる弁才天
第4章 弁才天に関係ある神々