著者自筆の緻密イラスト約260点で図解した画期的名著が新装復刊!
合戦における儀式・作法から、装備・旗指物までを正確に再現。
動員から戦の終結までの合戦の諸相を段階を追って大きく捉え、各過程における儀式・作法を詳細に解説した。次に陣中の様子を旗指物を中心に描き出した。これまで陣中人物の旗指物が正しく描かれたものは皆無と言って良く、それは今までの旗指物の書が旗指物の形のみの見本に過ぎず、旗指物がどういった状況で使用されたか、大きさがどの程度であったか等具体的な状況が一切窺い知れない類のものであったことに起因する。
(「はじめに」より)
笹間良彦(ささま・よしひこ)
大正5 年(1916)東京に生まれる。文学博士。
日本甲冑武具歴史研究会会長を務め、『図解日本甲冑事典』『甲冑鑑定必携』『江戸幕府役職集成』『下級武士 足軽の生活』『歓喜天(聖天)信仰と俗信』『弁才天信仰と俗信』『好色艶語辞典』『鎌倉合戦物語』『日本軍装図鑑(上下)』(以上、雄山閣刊)など数多くの編著書がある。
2005 年11 月逝去、享年89 歳。
主な内容
合戦の諸相動員/出陣/合戦の所役等/実戦/戦と社会/勝利・凱陣の作法と儀式
旗・旗指物と軍装旗と旗指物/戦国時代の旗指物/大坂冬の陣・夏の陣の旗指物/徳川将軍家の旗と軍装
旗指物に見る陣中人物戦国~関ヶ原の戦、大坂冬の陣・夏の陣/戊辰戦争/種々の旗指物
旗指物の種類旗の種類/旗指物の種類
甲冑その他軍装装着法甲冑装着法/軍装装着法/下級武士の軍装
軍陣の備器と陣中軍陣の備器/軍陣の変遷
武器の変遷と馬具武器の構造・種類とその変遷/馬装の方法と名所