多彩な学問領域からのアプローチにより、天明三年の真実に迫る
災害の記憶を未来へつなぐ!
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刊行によせて(青木 豊)/はじめに(関 俊明)
第1章 近世考古学と天明三年研究の幕開け
近世考古学の幕開け―旧鎌原村の発掘調査―(松島榮治)
鎌原遺跡発掘の現場から(吉澤 悟)
災害展示の幕開け―「天明の浅間焼け展」と災害展示の使命―(古澤勝幸)
災害展示の記憶―発掘調査と企画展の両経験を通して―(清水 豊)
浅間火山南麓の信州が被った天明三年の噴火災害(堤 隆)
第2章 日本史のなかの浅間山噴火
江戸時代人は噴火の原因をどう考えたか―天譴論への着目―(渡辺尚志)
群馬県の天明浅間山噴火関連史料の所在とその特徴について(関口荘右)
天明三年関連石造物調査から(梅村唯斗・山本直哉)
嬬恋村鎌原地区における天明三年浅間山噴火の災害伝承と史料保存(小嶋 圭)
自治体史に取り上げられた天明三年(阿久津 聡)
第3章 考古学が解き明かす災害史
八ッ場ダム建設に伴い発掘調査された天明泥流下の村(中沢 悟)
八ッ場ダム建設に伴う発掘調査―二八年間を振り返る―(富田孝彦)
群馬県玉村町上福島中町遺跡の発掘調査(小野和之)
伊勢崎市東上之宮の天明泥流の復旧―壬申地引絵図から見る明治時代初期の状況―(青木利文)
第4章 自然科学からみた浅間山噴火
史料と足で読み解いた博士論文(荒牧重雄)
天明三年浅間山噴火の実態―八月五日の天災地変の描像―(安井真也)
歴史的大規模災害―繰り返す自然災害を知る―(井上公夫)
天明泥流の発生プロセスについて今思うこと(山田 孝)
柳井沼地すべり/水蒸気爆発、そして鎌原不飽和土塊/天明泥流(小菅尉多)
第5章 浅間山噴火と社会科学
一八世紀の火山災害―宝永富士山噴火と浅間山噴火にみる救済と復旧―(北原糸子)
描かれた天明浅間山噴火災害(大浦瑞代)
天明三年の民俗探訪の取り組み(㔟藤 力)
宥弁の新四国東八十八か所開設と天明三年の浅間山噴火(中島直樹・関 俊明)
災害記念碑の地理空間情報化(鈴木比奈子)
コラム
①天明泥流の痕跡を歩く 長野原市街地編(藤野麻子)
②東吾妻町に残された天明泥流の「記憶」(吉田智哉)
③中之条町を中心とする被災状況とその教訓(山口通喜・小野千浩)
④上州藤岡宿で伝える天明浅間山の噴火(軽部達也)
⑤収蔵史料でふり返る上州・群馬の災害・疫病(阿部 潤)
⑥天明三年浅間焼け災害を中心に天明の浅間焼けと文学作品 随筆を中心に(高橋人夢)
⑦天明泥流と渋川(星野諒太・荒木勇次)
⑧江戸時代の人々が目撃した災害の様子(小川卓也)
⑨浅間山大噴火に伴う下仁田道への影響(秋池 武)
⑩天明三年の大噴火を伝える(芹沢一路)
⑪海なし雪なし火山なし ないけどある!埼玉と天明浅間噴火の深い関係(森 圭子)
⑫天明三年浅間山噴火、その時安中藩領は(千田茂雄)
⑬天明浅間山大噴火、伊勢崎藩の記録(相川裕保)
⑭伊勢崎藩を救え! 天明三年浅間山大噴火(川道 亨)