信仰から遊山、遊山から観光への変化をキーワードに、都市と近郊の交流が、地域社会にどのように影響を与え、独自な地域として変容していったのかを、多面的に検討。
1 信仰と地域の形成(地方における古代の仏堂―神奈川県厚木市愛名宮地遺跡の事例を中心に;鶴岡八幡宮の成立と鎌倉生源寺・江ノ島;川崎大師信仰の展開 ほか)
2 信仰・遊山と地域の変容(戦国時代における参詣活動について―相・甲間の政治的状況との関連から;高野山塔頭の檀那場争い―相模国の場合;相武の地と江戸―その政治的・社会的関連性について ほか)
3 遊山・観光と都市・近郊の交流(道中記類資料に見る近世箱根の遊覧について―温泉観光地箱根の認識;箱根開発と箱根土地会社―堤康次郎の事業活動;羇旅の什器―人の移動の進暢と汽車土瓶)