激動期の宮廷改革と女官たちの日常を活写。
近代国家へと急激な変貌を遂げる明治維新の政治体制のなかで、平安京遷都以来一千年余の京都を離れて東京に移された宮廷の制度や慣習は、時代の荒波を受けてどのように変わっていったか。
謎多き明治宮廷の様相と後宮の女官たちの実像を描き出す。
扇子 忠(せんす ただし)
1940 年、京都市生れ。立教大学法学部卒業。
[主要著書]
『皇室の饗宴とボンボニエール』(思文閣出版)、『弱者だから勝てる― 「伝説の営業マン」と呼ばれて』(三一書房)、『皇室のボンボニエール』(阿部出版)、『錦絵が語る天皇の姿』(遊子館)、『明治の女官長・高倉寿子』(叢文社)、『実録・転職物語』(青松書院)ほか