特異な「王」の姓は何を示すか。
古代日本の国家形成と文化の発展に大きな役割を果たした渡来系氏族、「百済王(くだらのこにきし)」氏。
特異な「王」姓を与えられたこの氏族を詳細に分析、考察した一書。
普及版として、待望の復刊!
大坪 秀敏 (おおつぼ ひでとし)
1949年生まれ。
1971年、龍谷大学文学部史学科国史学専攻(現歴史学科日本史学専攻)卒業。
現在、龍谷大学史学会会員。
〈本文以外の既刊論文〉
「背奈氏に対する賜姓の一考察」『国史学研究』第18号 1992年
「百済王氏と藤原仲麻呂─大阪市天王寺区細工谷遺跡出土銭貨に関連して─」『日本古代の宗教と伝承』所収 2009年 勉誠出版
「百済王氏と藤原仲麻呂との関係成立についての一考察─ 「藤原武智麻呂伝」を手がかりとして─」『龍谷史壇』第141号 2015年
「藤原仲麻呂の新羅征討計画における国司任命について」『史聚』第50号記念号 2017年
第1章 百済王氏の成立
第2章 聖武天皇難波行幸と百済王氏
第3章 大仏造営と百済王氏
第4章 百済王氏の交野移住
第5章 藤原仲麻呂政権下の百済王氏
第6章 称徳・道鏡政権下の百済王氏
第7章 光仁朝の百済王氏
第8章 桓武朝の百済王氏
付論 百済寺の創建と宣教