「正史」を中心に関連史料と虚心に向き合うことで、これまでのわかりやすすぎた「陰謀史観」とは異なる新たな歴史叙述を試みる。
2014年刊行の同著の普及版。
中川 久仁子(なかがわくにこ)
1971年生まれ。2002年成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程後期修了。2011年博士(文学)(成城大学)。現在、成城大学非常勤講師・同民俗学研究所研究員
藤原仲麻呂と「聖徳太子」―「鎌足伝」の「聖徳」をめぐって―
孝謙・称徳天皇―その人と役割―
「桓武」擁立の背景―井上・他戸母子の処遇をめぐって―
「桓武」皇統の確立過程―早良立太子の意義と背景―
秋篠僧正・善殊―その伝承をめぐって―
藤原百川と「百川伝」
淳和天皇―遺詔を通してみる人物像―
廃太子考―高丘親王と恒貞親王―
高丘親王―「蹲居太子」の号をめぐって―
「設楽古京」―平安貴族の「なら」時代観―