太子・大兄・皇太子を俯瞰――
ヤマトタケルの命・聖徳太子・中大兄皇子・首皇子・阿倍内親王まで
太子(ヒツギノミコ)・大兄の制・立太子について、研究史と史料批判を中心に検討し、その歴史的意義を考察する。
2014年刊行の同書の普及版。
本間 満(ほんま・みつる)
1952 年 神奈川県に生まれる
1982 年 日本大学大学院文学研究科日本史学専攻博士課程中退
昭和薬科大学附属高校教諭
共著 『聖徳太子の実像と幻像』(大和書房、2002 年)
(初版発行時)
序 論
第Ⅰ部 太子(ヒツギノミコ)
ヒツギノミコ研究序説/景行記の三太子伝承について―ヤマトタケルの命を中心に―
第Ⅱ部 大兄の制
大兄の制に関する基礎的考察/大兄の制の一考察―とくに古代皇位継承として―/ふたたび大兄の制の一考察
第Ⅲ部 立太子研究
古代皇太子制度の一研究―厩戸皇子との連関で―/葛城皇子の皇太子について―皇祖大兄家の成立をめぐって―/大海人皇子の皇太弟について/草壁皇子の立太子について/軽皇子の立太子について/首皇子の元服立太子について
補論
『懐風藻』にみえる皇太子学士について/藤原武智麻呂の東宮傳について
結論