百済王氏の繁栄にはどのような力が作用したのか
異例の速さで栄達し、衰退していった氏族について、藤原仲麻呂、桓武天皇、そして平城天皇と嵯峨天皇など、時の為政者との関係を中心に考察する。
前著「百済王氏と古代日本」刊行後の研究の集大成。
大坪 秀敏 (おおつぼ ひでとし)
1949年生まれ。
1971年、龍谷大学文学部史学科国史学専攻(現歴史学科日本史学専攻)卒業。
現在、龍谷大学史学会会員。
第1章 難波百済寺について
第2章 百済王氏と藤原仲麻呂の関係成立について
—「藤原武智麻呂伝」を手がかりとして—
第3章 百済王氏と藤原仲麻呂の関係の一齣
—大阪市天王寺区細工谷遺跡出土銭貨に関連して—
第4章 藤原仲麻呂の新羅征討計画における国司任命について
第5章 平城朝の百済王氏
第6章 嵯峨朝の百済王氏
付論 背奈氏に対する賜姓について