季刊考古学・別冊46
九州考古学の最前線2― 歴史時代編―
総論
九州考古学の現在2 ― 歴史時代―(宮本 一夫)
1 古代
大宰府政庁と政庁周辺官衙(杉原 俊之)
鴻臚館(菅波 正人)
阿恵官衙遺跡周辺の官衙関連遺跡について(西垣 彰博)
太宰府条坊(井上 信正)
対馬金田城(森 悠統)
大野城(宮地 聡一郎)
基肄城(中島 恒次郎)
大宰府外郭線(吉田 東明)
元岡・桑原遺跡群の製錬炉(長家 伸)
喜界島城久遺跡の調査成果と課題(島袋 未樹)
8~9世紀の水害遺跡(坂上 康俊)
島津荘成立拠点地域における平安時代の考古学的調査研究の現状(桒畑 光博)
2 中世
発掘調査からみた中世博多の変遷(田上勇一郎)
博多遺跡群出土の中世初頭港湾遺構(大庭 康時)
箱崎遺跡(中尾 祐太)
元寇防塁跡(福永 将大)
鷹島海底遺跡(池田 榮史)
竹松遺跡(川畑 敏則)
九州・南島出土の高麗陶器(主税 英徳)
九州の板碑(原田 昭一)
北部九州の山城(岡寺 良)
九州南部三国の中世城館跡(吉本 正典)
芦屋釜―中世の鋳造技術復元の取り組み―(新郷 英弘)
大友館(五十川 雄也)
3 近世
九州のキリシタン墓(田中 裕介)
小倉城(佐藤 浩司)
中津城(浦井 直幸)
豊後府内城(木村 幾多郎)
杵築城跡(国史跡)(吉田 和彦)
近世柳川城下町遺跡の調査と課題(堤 伴治)
古高取内ヶ磯窯跡(岸本 圭)
近世城下町における鉄器生産―久留米城下町遺跡第30次調査を中心に―(長谷川 桃子)
三重津海軍所跡(中野 充)
4 近代
金山水車(轟精練所)跡(前迫 亮一)
三池炭鉱と関連施設(森井 啓次)
九州大学食器(谷 直子・田尻 義了)
海軍築城航空基地と稲童掩体(山口 裕)
宮本 一夫(みやもと かずお)
九州大学名誉教授
1958年島根県松江市生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(文学)。
京都大学文学部助手、愛媛大学法文学部助教授、九州大学文学部助教授をへて九州大学大学院人文科学研究院教授。2024年定年退官。
著書に、『中国古代北疆史の考古学的研究』(中国書店、2000年)、『中国の歴史01 神話から歴史へ』(講談社、2005年)、『遼東半島四平山積石塚の研究』編著(柳原出版、2008年)、『中国初期青銅器文化の研究』編著(九州大学出版会、2009年)、『農耕の起源を探る―イネの来た道―』(吉川弘文館、2009年)、『東チベットの先史社会―四川省チベット自治州における日中共同発掘調査の記録―』編著(中国書店、2013 年)、『遼東半島上馬石貝塚の研究』編著(九州大学出版会、2015年)、『東北アジアの初期農耕と弥生の起源』(同成社、2017年)、『東アジア青銅器時代の研究』(雄山閣、2020年)、『中国の歴史1 神話から歴史へ 神話時代 夏王朝』(講談社学術文庫、2020年)、『東アジア初期鉄器時代の研究』(雄山閣、2023年)などがある。