定説をくつがえす七支刀鋳造復元三つの要素技術刀身・象嵌・文字が緊張した古代東アジアの外交をあぶり出す。
鈴木勉 [スズキツトム] 1949年、横須賀市生まれ。早稲田大学理工学部卒。工芸文化研究所理事長。橿原考古学研究所共同研究員。早稲田大学文学部非常勤講師(金石学・美術史学) 河内國平 [カワチクニヒラ] 本名:道雄。第14代刀匠河内守國助次男。1941年、大阪生まれ。関西大学法学部卒。東京芸術大学大学院美術研究科非常勤講師。橿原考古学研究所古代刀剣研究会委員。七支刀、稲荷山鉄剣、藤ノ木古墳出土大刀、剣等復元。(財)日本美術刀剣保存協会新作刀展無鑑査。奈良県指定無形文化財保持者
第1部 復元・七支刀(七支刀研究と復元;七支刀の地鉄の謎 ほか)
第2部 技術の復元(各論)(七支刀を鋳造する;象嵌工人との対話 ほか)
第3部 七支刀から見える四世紀(七支刀銘を訓む;七支刀で見る東アジアの外交と鉄)
第4部 付説(象嵌技術から見える古代の鉄技術;切削加工と炭素鋼 ほか)