日本騎兵の父と称される秋山好古と習志野のつながりを中心に、多様な視点から秋山好古や当時の習志野を活写する。
編著者履歴
山岸 良二(やまぎし りょうじ)
一九五一(昭和二六)年東京生まれ。
慶應義塾大学大学院修士課程修了。現在、昭和女子大学、放送大学講師、習志野市文化財審議会会長。平成二九年度千葉県教育功労者表彰受賞、元東邦大学付属東邦中高校教諭。専門は日本考古学 千葉大学をはじめ数大学での非常勤講師歴任。
我が国最大の考古学会である日本考古学協会全国理事を歴任。各地の発掘調査事業に従事助言指導。
一般向け講演やテレビ出演(NHK・週刊ブックレビュー、日本テレビ・世界一受けたい授業、TBS・林修の歴史ミステリー、フジテレビ・新報道2001、BS‒TBS・にっぽん!歴史鑑定、同諸説あり!など多数出演)で歴史学・考古学の啓蒙普及につとめる。
近年は地元習志野市に縁の「日本騎兵の父 秋山好古」関係の講演活動を七〇回以上行い、二〇一七年には愛媛県松山市での「習志野騎兵旅団と秋山好古」講演で好評を博す、さらに執筆活動では最新刊『いっきに学び直す日本史』(東洋経済新報社)が二二万部を超えるベストセラーに。
主な著書編著
『科学はこうして古代を解き明かす』(河出新書)、『文化財を探る科学の眼』(国土社)、『邪馬台国を知る事典』『日曜日の考古学』(東京堂出版)、『新版入門者のための考古学教室』『考古学のわかる本』『邪馬台国事典』『関東の方形周溝墓』『原始・古代日本の墓制』『原始・古代日本の集落』『原始・古代日本の祭祀』『原始・古代の日本海文化』『日本考古学の現在』『親子で学ぶ 楽しい考古学』(同成社)、『方形周溝墓』(ニューサイエンス社)、『方形周溝墓研究の今』(雄山閣出版)、『古代史の謎はどこまで解けたのか』(PHP新書)、『古代史発掘総まとめ03/04』(歴研)、『争乱の日本古代史』『最新考古学30の真相』(新人物往来社)、『習志野と秋山好古』(同刊行会)『テーマ別にみる 日本史』(朝日新聞出版)等計六〇冊、専門論文は多数となっている。
発刊の辞
刊行に寄せて(小川淳司)
第1章 秋山好古と習志野(山岸良二)
第2章 秋山好古将軍の想い出─ご子孫からの聞き書き─(山岸良二・三橋秀紀・三橋正文 )
第3章 秋山好古をめぐる人々と石碑
陸軍大将・大山巌に嫁いだ捨松の生涯─日本初の女子留学生から近代国家の貴婦人へ─(遠藤由紀子 )
秋山好古と新潟の人々(神田勝郎)
秋山好古揮毫石碑を訪ねて(仙波満夫)
秋山好古と「高島秋帆」(山岸良二)
第4章 習志野歴史スケッチいろいろ
皇室と習志野原(佐藤 誠)
習志野原の拡大(滝口昭二)
好古がいた習志野の地形図(北村 章)
騎兵旅団と大久保商店街の変遷(三橋正文・山岸良二)
鉄道連隊と軽便鉄道(坂井元昭)
日露戦争時のロシア俘虜収容所について(山岸良二・習志野騎兵連隊保存会)
大久保に残る日清日露戦争時の未発表書簡(山岸良二)
日露戦争と習志野(笹川 裕)
騎兵旅団と第十四連隊日本大学生産工学部内の記念碑(大谷利勝・山岸良二)
騎兵第十三連隊・第十六連隊と東邦大学(吉満貴志)
第十五連隊と東邦大学付属東邦中高等学校(松本琢司)
習志野戦車連隊(吉川文敏)
空挺館(旧御馬見所)(『秋山好古と習志野』刊行会・山岸良二)
騎兵旅団司令部と市民プラザ大久保(岡田光正・山岸良二)
コラム
日露戦争と対馬(古場公章)
伊藤音次郎と「伊藤飛行機研究所」(坂井元昭)
現存する騎兵旅団在営写真帖(山岸良二)
おわりに
